「1/20 學天則」
全15パーツのレジンキット。霊感燈は透明パーツにて再現。頭部別表情パーツ・西村真琴博士フィギュア付き。
「ワンダーフェスティバル2008冬」「同2008夏」にて展示・販売いたしました。
"學天則"(学天則)とは…昭和3年(1928)、生物学者 西村真琴博士が造りあげた 巨大なロボットです。同年9月20日に開かれた「大禮記念京都大博覧會」にて 初めてその姿を披露しました。
当時働く者を語源とする「ロボット」という言葉が生まれたばかりで、新しい技術革新にも市民の期待が集まっている時代でした。
西村博士は、機械文明を認めながらも"機械は人間の都合のよい奴隷ではない"と考え、學天則 を人の為に働かない、思索をたのしむ人造人間としてデザインしました。
我々が"ヒト"種としてのバイタリティを失うことなく未来を生きぬいてゆくには、高度なテクノロジーと節度をもって付き合うことが大切なのだと博士は考えていたのです。
學天則の姿、意匠には 西村博士の"理想"が込められていました。
胸のコスモスの花章は"宇宙"そして頭の緑葉の冠は"大自然"への礼讃を意味するものです。
左手の霊感燈から時折発する強い光はインスピレーションが閃いた事を示し、続いて走らせる右手のペンがかぶら矢(嚆矢=始まりの意)をかたどっているのは、人間の創造する力を表現しています。
巨大な学習机の前面を飾るレリーフは、大自然の縮図。机に向かう學天則自身の顔立ちは東西南洋さまざまな民族の特徴を織り交ぜて造形しており、人種を超えての共栄という博士の願いを表しています。人はすべからく、自然の摂理(=天則)から学ぶべし、それが"學天則"の命名の由来といわれています。
圧縮空気の力で手や顔をなめらかに動かし、頬を膨らませ笑顔を見せるなど表情も豊かに創作の営みを演じてみせた學天則は、各地の博覧会等に出展され好評を博しました
。その間に幾度かの改修が施されたものと見られ、正確な寸法や機構、仕様等の詳細は未だ謎に包まれています。
その後はドイツ人に買い上げられ現在に至るまで行方不明となっています。
このモデルは昭和8年頃の写真等を元に全高を3.6メートルと推定し、1/20の縮尺で再現いたしました。
"學天則"の往時の偉容と西村博士の先見性を偲びたいと考えたものであります。
☆パイロット版1/10モデル☆
「ワンダーフェスティバル2007冬」にて展示いたしました。
【作品カタログの最新記事】


実益だけではない、日本の独特なロボットへの感情はアトム以前から有ったことになりますね。
勉強になりました。
コメントを有り難うございます。
そうです、帝都物語に出ていたロボットはこの学天則がモデルです。
映画で博士を演じたのは...本物の西村博士の息子、西村晃でしたね。
現実のロボットは映画のそれより倍くらいは大きく、
公式の資料こそありませんが
台座込みの全高は4メートルほどもあったと思われます。
西村博士の行動力はもの凄いですね。
舊知のM.Tです。
二月二十五日のワンフエス、屹度伺ひます。
今度は「インスピレーシヨン・ライト」も付いてゐるやうですね。
樂しみにして居ります。
然し、知りませんでしたが、學天則の末路は此んな哀れなものだつたのですね。惜しいことをしたものだと思ひます。
霊感灯の事まで御存知とは!
さらに台座、衣の柄などにも手を入れる予定です。
ともあれ当日お待ちしております。
素晴らしかったですね。流石・・・。
大阪市の復元計画の記事も見ましたが、どこまで正確に復元するのでしょうか。表情変える事が出来るレベルまで復元する積りなのでしょうかね?
昨日の写真、軍國少女共々当方のblogにてupしました。宜しくお願い致します。
大阪の復元は、制作プロセスも公開とのこと、有意義なプロジェクトに発展してゆくことを期待したいものです。